郷土資料館の学芸員から、北区滝野川近辺の種屋についての興味深い話を聞いた。
よく行き来する板橋駅あたりから庚申塚通り、そして巣鴨地蔵通り(旧中仙道)に
その昔、江戸・東京野菜の種問屋や小売店が散在し、近隣に流通していたのだと。
種はひょうたんに入れ持ち帰ったなどいう話を聞くと、たちまちタイムスリップ。
この近隣地域は黒土で、根菜類に適し、なかでも練馬大根は代表的だが、
江戸明治時代、滝野川地区でも人参、ゴボウなどの栽培が盛んで、
篤農家の注力により滝野川人参、滝野川ゴボウが根付いたそう。
その後野菜の種子の流通も盛んになり、種街道と呼ばれるようになったと。
いつも通り抜けている古めかしい家、それが現存する種問屋の建物だったとは
驚き。よくよく見れば、ガラス戸には確かに種苗株式会社とある。
江戸時代の名残も感じられる。
現在、品種改良された滝野川ゴボウは群馬の農家で栽培されているとか。
以前の写真をみると、人参もゴボウも根が1メートルほどある。
最近、滝野川のエコ館では、毎月1回群馬の有機野菜を販売しているが、
秋にはそのゴボウもやってくるのだろうか。
本日、群馬県甘楽町の「平飼い、開放、緑飼多給」の庭先たまごを購入。
卵かけごはんには最高ですね。
この卵、道の駅甘楽の限定プリンにも使用とか。そのプリンも食べてみたいな。