箱を開けると、野菜やら果物やら乾物やらがぎっしりと入っている。
早速お礼の電話をすると、彼女いわく、近所の農家からいただいた
ので、新鮮なものを召し上がってくださいとのこと。
野菜や果物の形は、見事に不ぞろいだが、だからこそ新鮮さが
伝わってくる。
ダンボール箱からそれらをひとつひとつ取り出していると、
手に野菜のパワーが伝わってくるとともに、
知人の思いやりをうれしく感じたのでした。
ところで、こういうのを「おすそ分け」というが、
どうして「裾分け」というのか。
調べてみると、着物の下のほうだから、あまりもの、少し
といったところから、由来しているとあります。
さらに目上の人には使わず、「福分け」というとか。
ほかにも、「襟を正す」とか「袖ふり合うも他生の縁」とか、
衣類から派生することわざやことばがありますね。