中小規模の衣料店や繊維問屋を得意先とする彼は、
売上拡大のための販促を中心に得意先のサポートをしています。
得意先をネットワーク化して、定例勉強会や視察などを開催し、
メンバーの相互啓発をはかっています。
参加者70名ほどのパーティーには、すでにメンバー企業の顔見知りの
経営者たちが集まっていました。
挨拶に近づくと、胸元に赤いバッジがついています。
そのバッジは直径が4センチほどで赤字に白抜きで
「ありがとう」と書かれています。
男性諸氏は暗い色のスーツを着用している人が多く、
このバッジが印象的です。名札よりも目だっています。
見渡すと、メンバー企業の参加者は皆、つけています。
その理由を聞くと、1企業でこのバッジを作ると高くなってしまう
けれど、個数がまとまれば安価になるので、メンバー企業の
店員さんにも配布し、数をまとめて注文したとのこと。
各企業の各店で、使用方法はそれぞれです。
いつも売場でつけていてもかまわないし、
売り出しのときにつけるということもあるでしょう。
パーティで、この「ありがとう」バッジをメンバー企業がつけてきた
のは、メンバーをまとめてきたコンサルタントへの感謝のメッセージ
でもあるのでしょう。
それぞれの企業の経営者が一体となって、このアイデアを出したよう
ですが、周辺にはありがとうムードが漂っていました。
店頭でも、きっと、このバッジでお客様への感謝もいっそう
伝わることでしょう。