2011年04月19日

仕事中は弱さを見せない!それがプロ

ある企業の講演に、マナーの大家のI先生を紹介した。
先生は、講演の1ヶ月ほど前に膝を負傷したという。

周囲はそりゃ大変、講演日までにどのくらい治っているか、
車椅子でも用意しなければ…と大慌て。

リハビリしたから大丈夫という先生の電話やメールを信じ、
当日、本社の最寄り駅まで、お迎えに行くと
「ごめんなさい。去年さらわれちゃったの」と笑顔で言う。
一瞬、誰が誰にさらわれたのかと目をぱちくりするが、意味不通。

先生いわく、「お皿がね、割れちゃったの。だから、さら、われる、ご心配かけまして」と。
「もう、先生ったら!」と思わず睨んでしまった。

そして驚いたことに、先生の足もとを見ると、高さ数センチのブーツを履いているではないか。
「えー、先生おみ足は大丈夫ですか、その靴で」と。
いくら、若いときに鍛えた足腰とはいえ、足の負傷をして、
ブーツは不安ではないのだろうかと他人事ながら心配してしまった。

数年前にヒコツを骨折した私は、いまだに高い靴は不安だからだ。
先生は「ゆっくり歩けば平気よ―」。恐れ入りました。

そしてさらに驚いたことに、先生は会場に着くと、靴を履き替えた。
なんとブーツよりも高い、しかもピンヒールの靴。
またしても私は大声を出してしまった。「えー、先生、大丈夫ですか〜」。
「そんなに動かないから平気よ」と先生。
プロの心意気に脱帽でした!

「マナーは愛」の講演も参加者が皆引き込まれ、思わずぐぐっと涙した人もいたようです。
先生との出会いは、かれこれ25年前。
そのときの先生のことば“化粧栄えするよりも心栄えする”ことに力を入れたいと…。
久しぶりにお目にかかりましたが、温かいパワーをいただきました。
ありがとうございました!
posted by エミング at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ワク・ニコ・きらり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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