2014年03月16日

ありがとうの効果

「ありがとう」ということばはプラスの働きかけをする代表的なことばのひとつです。
他人に対しても自分に対してもです。
ありがとうの効果の実践例をご紹介しましょう。ありがとうノート_.JPG

仕事先のXさんは入社4年目、いろいろな店を経て、パートナーさんが多い
居酒屋店に異動。
パートナーさんといえどもベテランも多く、彼女はその店では新人同様です。
とはいえ社員として会社から期待されることも多く、
そんななかで早く仕事がスムーズにできるようにならなければと
思いついたのが「ありがとうノート」。

異動2ヵ月後、「ありがとうノート」を作成し、誰でも自由に見たり書いたりしてもらえるように
見やすい場所に置きました。ノートには、毎日、彼女によって「ありがとう」が書き込まれます。
初めは「○○さん、××を教えてくれてありがとうございます」からはじまり、
「手伝ってくれてありがとう」「替わってくれてありがとう」「〜してくれてありがとう」というように、
仕事を通じて、気づいたことを細かく見つめ、わずか1〜2行ですが書き留めていったのです。
その場で感謝の気持ちを言えないこともあるかもしれません。
いえても何度いってもいいのです。書くことも有効です。

最初は本人のサインだけでしたが、少し経つと、ありがとうをいわれた仲間のサインがあります。
20日くらい経つとついに仲間の書き込みが…。
新人男性が書き込みをしました。「○○さん、教えてくれてありがとうございます」と。
サインの数も少し増えています。
ぽつり、ぽつりとパートナーさんも書き込むようになりました。
そんな具合にありがとうコメントは12月の繁忙期を迎えるまで、ほぼ毎日、継続していました。

コミュニケーションがとりにくい現場では、相手のことがよくわかりません。
しかし、誰でも目にするこの「ありがとう」は、より心に留まり、
ホワーっとしたものが広がったに違いありません。
彼女はこのノートを通して、自分を知ってもらうきっかけを作り、
仲間への感謝を素直に表現し、よりスムーズに人間関係を築きました。
いまはすっかり、頼れる社員として、職場を活気付けています。
このノートには「ありがとう」を言い続ける効果が見事に刻まれています。

誰にでもできそうだけど、やるには勇気がいります。
継続するには根気も必要です。
やれば、何かが得られます。
posted by エミング at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ワク・ニコ・きらり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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