南海電鉄で極楽橋駅、そこからケーブルで標高約900mの高野山駅へ。
急勾配の車窓からの景色は山の濃淡の緑色がすでに聖地の趣です。
4人に1人がお坊さん、寺院は100余り、そのうち宿坊は半数以上。
まちなみも聖地の趣を損ねず、警察も入口まで行かないとわかりませんでした。
写真右が警察署。モダンな建物ですね。
大師入定の聖地、奥の院で四国88ヶ所結願のお礼参りをすませました。
参道にある戦国武将の苔むす墓や供養塔と企業のま新しい供養塔とが
歴史の変遷を感じさせます。
真言宗総本山の金剛峯寺はかやぶき屋根が見事でした。
壇上伽藍の根本大塔、金堂、独鈷の松(独鈷を投げたらこの地に落ちた)を見て、大門へ。
宿泊は宿坊の福智院。
立派な庭や調度品を心静かに眺め、
露天温泉がある大浴場と小浴場のたたみ風呂、これは初体験。
床に敷かれた畳に座り、体を清め、湯をかぶる、ちょっと贅沢な気分でした。
露天風呂では、台湾、カナダ、ロンドンからの旅行者が片言英語と片言日本語で、
のんびり湯につかりながら盛り上がりました。さすが世界遺産。
福智院での早めの夕食は精進料理。
ちょっと贅沢に中レベルの料理を注文しましたが、結構満腹でした。
修行僧が運んでくれ、なんか恐縮してしまいました。
翌朝6時からの勤行をして、しばらくぶりの正座もなんとかクリアしました。
まちなかを散策しつつ、福田屋の濃厚なゴマ豆腐や、名物の焼きもち、
そして、みやげに珍菓、仏手柑を。
あれやこれや煩悩が多く、まだまだ修行が足りないと言い合って
大師様開祖1200年の旅を終えました。
2011年10月、54番札所延命寺からのスタートでした。